Webサービス系はもちろん、グローバル化や職場の環境の多様化で、ITシステム運用も24時間365日の対応が求められています。しかし、社内で24時間365日のシステム運用体制を構築しようとすると、膨大なコストが必要となります。ここでは、24時間365日の運用体制を社内で構築した場合と外部委託で構築した場合のメリット・デメリットについて説明しています。
システム運用体制を、社内で構築した場合では、次のようなコストを上げることが考えられます。
人件費については、1時間当たりの人件費を3,000円とし、日勤と夜勤の交代時間、1時間を加えると(24時間+1時間)×30日×3,000円=225万円/月、年間で2,700万円のコストがかかります。また、24時間365日の運用体制を構築できることは難しく、最低でも5人(750時間÷160時間=約4.7人)の人員が必要になります。
単純に人件費だけで換算してもひと月250万以上のコストが必要になります。さらに、社内に専任で5人以上の体制を構築することは難しく、定期的に発生する夜勤や法定休日出勤、病欠などに備えることを考えると、バックアップのためのコストもかかってきます。
そのため、現状で24時間365日の体制をもっている企業でも、システム運用体制を外部委託する企業も増えてきています。
業務委託でスムーズな運用が可能に
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24時間365日のシステム運用体制を、社内で構築した場合にかかる費用について説明してきました。ここからは、システム運用を外部に委託した場合に考えられるメリットについて説明していきます。
システム運用を外部委託した場合のメリットとしては、社内にシステム運用ができるリソースがいない場合でも、外部のリソースを活用できる点が挙げられます。
社内にシステム運用体制を構築する場合、新たに人材を採用する手間や、教育・育成などにかかるコストが発生します。一方、システム運用体制を外部委託した場合、余分な労力や時間、コストをかけずに済み、スムーズにシステム運用体制の構築ができます。
システム運用を外部委託した場合、社内に運用支援ノウハウや技術的リソースが残らない可能性があります。システム運用を外部委託する場合には、何も考えずに全ての業務を委託するのではなく、将来的なシステム運用を考慮した業務委託をすることが大切です。
システム運用を外部委託した場合、委託先の業者までの情報管理が難しく、情報漏洩の危険性が発生します。システム運用を外部委託する場合は、情報漏洩リスクの保険に加入しているかの確認が必要です。また、その保険の内容についても、補償範囲まで把握しておく必要があります。
24時間365日のシステム運用体制を、社内で構築した際のコストから、外部委託した場合のメリット・デメリットについて説明してきました。社内に24時間365日のシステム運用体制を構築した場合、単純な人件費以外に人材採用の手間や教育・育成などに余分なコストがかかります。
一方、外部委託で構築した場合、ノウハウや技術的リソースが残らない、情報漏洩のリスクが高まるなどのデメリットがあります。24時間365日のシステム運営体制を外部委託する際には、外部委託業務の範囲を見極め、セキュリティ体制がしっかりしている業者を選定することをおすすめします。
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